STAY DREAM トラステブログ

元小さな旅行会社社長のブログ

旅行業開業ストーリー

最近よく夢に出てくる前の彼女。
彼女のおかげで旅行業務取扱主任者の国家資格が取れ旅行業を始める事ができた。
当時、空間工房という都内の旅行会社で働いていました。
平成7年1月17日阪神大震災後出社出来ず退社を決意し実家のある群馬に戻りました。
夜逃げするようにトラックを借りて友人と2人で引っ越しでした。
そして2月10日に会社を設立し旅行業の登録が2月22日に完了し、
その後、以前の取引先との契約や雑誌じゃらんへの掲載準備を始めました。
彼女にも仕事を手伝ってもらう約束をしてたので、川崎から群馬に来て僕と暮らしてもらうため、ご両親に挨拶をして結婚の約束もしました。
4月頃だったと思いますが、彼女と2人でアパートを借りての生活が始まりました。
ただ、会社の登記は実家でしたので、毎日実家に通う日々でした。
じゃらんの掲載も始まり、朝から晩まで電話対応で休まる時間もありませんでした。
アパートと実家を往復するだけの日々でした。
旅行業をやりたいという気持ちは2人とも一緒だったので、

彼女も充実していると思っていたのは僕だけでした。
今考えると、友達もいない場所に来て車が無ければ買い物にも行けず、
喧嘩しても狭いアパートでは1人になる場所も無かった。
もっと彼女の事を考えてあげられていたらと後悔はしてます。
仕事を軌道に乗せなければ行けないと、
その事ばかり考えていた自分が彼女の気持ちを理解してあげられなかった。
週末は川崎に帰ることが多くなり、最後は戻って来なかった。
荷物を送ってと言われ、泣きながら荷物をまとめ送りました。
その後、八景島シーパラダイスで最後のデートしました。
その日は、2人とも笑顔で楽しんで、
でも、やっぱり戻って来て欲しいと伝えましたが、
彼女の首は縦には動きませんでした。
今、彼女がどこにいて何をしているかは分かりません。
ただ、僕が幸せに出来なかったけど、
きっと幸せに暮らしている事をずっと願ってます。
彼女がいなかったら、資格も取れなかった、旅行業も出来なかった。
感謝と申し訳ない気持ちしかありません。
会社の広告用に嬉しそうに笑顔で旅行のパンフレットを持った写真、
戻れるならあの日に戻りたい。
僕がもっと大人だったら今も彼女と暮らしていたのかな?